【過去記事】部屋と頭とコスモ。

見えないモノは無くなるし、見えるモノも無くなる。
我が家には至る所に小宇宙へと通じる穴があるのだろうか。
 
これが、私の"ダメすぎる記憶力"のせいなのかは不明だが、とにかく物がなくなるのだ。
数日前に使ったモノから、つい先程使っていたモノまで、ありとあらゆるものがどこかへと消えていき、幾許かの時間を経て私の手元に帰ってくる。
これが、複数個ある消しゴムの中のひとつならばさして気にもしないのだろうが、割と大切なモノまで消えていくから困っている。
中々片付かない我が家ではあるが、ゴミだらけでモノが無くなるなのは当然である環境かと言えば、そうでもない。
無くなるのはモノだけではない。コトも頭の中の小宇宙へと消えていく。
毎月しているはずの料金の支払いも、何かの予定も、自分で決めたことも。
現在は、お金やスケジュールに関して密に共有している人がいるため、なんとかなっている。
金銭面の管理が安泰かと言われれば、怪しいが。

いちばん疎かにしてはいけない予定とは、料金の支払いである。
元々、衝動性が強く、無意味に買い物をしたり、支払いを忘れたり、とにかくお金の管理が苦手だ。
入金されたお金を手に、アレやコレやと支払いの計算をする。幾ら出て幾ら残り、幾ら使えるのか。そしてそれを考え終わる頃には、その計算した内容が小宇宙へと消えてゆき、極めて無意味な出費をし、気づけば金銭的に死に体となっている。
現状では、ある方法で金銭の管理をしている。
封筒小分け作戦だ。
まず、家賃、光熱費、通信費など、毎月の固定出費をそれぞれ封筒に書き記し、そこにかかる必要な費用を入れておく。
次に、第1週目から5週目まで、1週間ごとの食費兼小遣いを分ける。
こうすれば残りは"余ったお金"になる。
これを、"予備袋"に入れておく。
最初は貯金袋にしようかとも思ったが、上記のようにお金を振り分けても中々管理が上手くいかず、貯金袋にあるお金に手をつけてしまう。その時の罪悪感たるや‥。
なので、そのつまらない罪悪感を少しでも減らすために"予備袋"と改名した。
こうして、お金の管理はなんとかなっている。
ただ、いつだったか、通信費袋にお金を入れ忘れており、恐ろしい思いをした。
毎月、各封筒にお金を入れて、何度も確認しているはずなのに入っていなかったのである。
なんと恐ろしい。
 
他にも、モノがなくならないように使用頻度の高いものやピルケースなどをまとめておける小さな箱を使用したり、予定は手帳とスケジュール管理アプリに入力したり、とにかく思いつく限りの工夫はしている。
それでもやっぱりモノは無くなるし、コトも無くなる。
普通の人への道のりは険しい。
書いていて死にたくなってきたのでここで終わり。